フェルミ衛星が観測開始から5年になりました


                         2013年8月23日発表

フェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡は、2008年8月4日から全天サーベイモードによる観測を順調に続け、ついに5年間の観測となりました。以下にあるような多くのガンマ線天体の発見がなされ、高エネルギー宇宙物理の分野に重要な知見を与え続け、数多くの学術論文が発表されてきました。今後も引き続き観測が続行されます。


NASAのサイトに、英語版および以下の図の原本やアニメーションなどがあります。


以下の図は、すべて Credit: NASA/DOE/Fermi LAT colalboration です。TIFF/JPG **MBの部分をクリックすれば、詳細な図が見られます。

フェルミ衛星による5年間の全天ガンマ線マップ(1GeV以上のガンマ線で作成したもの) 
 (TIFF 256MB, TIFF 5MB, JPG 3.7MB
全天ガンマ線マップと天球赤道(Celetial Equator))と黄道 (黄道[Ecliptic]は、太陽が天球上を動く軌跡)
JPEG 5.5MB
全天ガンマ線マップと星座 (星座名は英語で書かれています)

JPEG 5.9MB
ガンマ線パルサー: これまでは電波やX線で見つかっていたが、フェルミ衛星によりガンマ線で輝く新種パルサーが多数発見された (JPEG 5.6MB
超新星残骸:星が爆発した後に10万年ほど輝き続ける星雲。高エネルギー宇宙線が加速されている証拠がフェルミ衛星で発見された(JPEG 5.5MB
ガンマ線連星、球状星団: ガンマ線で明るい連星や球状星団がフェルミで発見された。多くはパルサーと関係すると考えられる(JPEG 5.4MB
活動銀河核(ブレーザー天体):他の銀河の中心巨大質量ブラックホールからの超高速プラズマジェットを正面から見た天体  (JPEG 5.6MB
活動銀河核(ブレーザー天体以外):フェルミ衛星で見つかった新種のガンマ線活動銀河核
JPEG 5.6MB
ガンマ線で輝く銀河:活動銀河核とは異なり、星を爆発的に生成するスターバースト銀河がガンマ線明るいことが分かった。(JPEG 5.4MB