GLASTの性能を最大限に引き出すには、検出器の複雑な反応とバックグラウンドを 正確に理解しておく必要があり、そのために検出器シミュレーターが必要である。 我々は、高エネルギー物理の分野でよく用いられているGeant4ツールキットを用い てGLAST検出器シミュレーターを開発している。 また,上空の宇宙線バックグラウンドもモデル化も進めている。
本年度は,フライト搭載検出器のジオメトリを再現するとともに,過去のガンマ 線観測衛星EGRETの天体リストをシミュレーターに組み込むことを行なった。 また,こうした天体シミュレーター,バックグラウンドシミュレーター,検出器 シミュレーターをドライブする枠組をPython言語を用いて構築した。