楕円銀河や銀河団には、X線でのみ観測できる高温のプラズマ(温度10 度)で満たされている。 最近になって、楕円銀河や銀河団の中心に存在する活動銀河核からのジェットと 高温プラズマが激しく相互作用している様子が多数の天体で観測されている。 我々も、楕円銀河NGC4636と銀河団2A0335+096/A2199のChandra衛星のデータを 用いて、空間的に詳細に分解した温度構造を調べて、ジェットのエネルギーを 推測している。 その結果、「あすか」衛星でクローズアップされた冷却流問題を解決するほどの エネルギーはジェットにはないことがわかりつつある。