銀河はX線で観測すると、中性子星、ブラックホール、超新星残骸、高温プラズ マなどが明るく輝いているのが見える。 これらの天体は、星が進化した後にできる天体であるため、これらの天体の種類 と数の関係を調べることによって、銀河の進化をさぐることができる。 我々は、進化の歴史が異っていると考えられている3種類の銀河の中の明るいX線 天体をChandraのデータによって調べた。 その結果、渦巻銀河ではほぼ予想通りの天体の分布を示したのに対し、楕円銀河 では予想を裏切って、重いブラックホールを含む天体が多数存在することがわか り、新たな謎が浮かび上がってきた。