ASCA衛星の残した300個近い銀河団のデータは非常に貴重なものである。 なぜなら、ASCA/GISは、最新のChandra/Newton衛星よりも視野が大きく バックグラウンドが低いため、銀河団のような広がったX線放射を外側まで精度 良く観測できる。 我々は、これらの大量のデータを同じ手法で系統的に解析することによって「あす か銀河団カタログ」を作るとともに、 銀河団の特性を引き出そうとしている。 現在までに、銀河団ガスの温度と、X線光度あるいはガス質量の関係に、 2つのブレークポイントがあることがわかってきた。