銀河はX線で観測すると、中性子星、ブラックホール、超新星残骸、高温プラズ マなどが明るく輝いているのが見える。 これらの天体は、星が進化した後にできる天体であるため、これらの天体の種類 と数の関係を調べることによって、銀河の進化をさぐることができる。 我々は、古い星しか残っていないと思われる楕円銀河の中の明るいX線天体につ いて研究を行ない,予想を裏切って、重いブラックホールを含む連星と思われる 天体が 我々の銀河よりも大きな割合で多数存在することがわかってきた。 従来の説では,このようなブラックホールを含む連星は寿命が短いため, すでに多くのものは暗くなってしまっていると考えられていたが, こうした従来の説の修正が迫られるかもしれない。