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硬X線検出器(HXD)の開発

我々は1987年から気球実験を通して開発を行なってきた経験を基に、 2000年2月に打ち上げ た日本の次期X線観測衛星ASTRO-Eに搭載される低バックグラウンド硬X線 γ線検出器(HXD)の開発を5年間行なってきた。 HXDは、10-500keVのエネルギー領域ででこれまでにない感度を目標としている。 開発は、本物理学科の牧島研、宇宙研、理研、大阪大、明星電気、富士通、 クリアパルスとと もに進めており、特に牧島研とは全面的な共同作業を行なっている。 HXDはセンサー部、アナログエレキ(AE)およびデジタルエレキ (DE)で構成される。 本年度は、FM品の製作、HXDセンサー部およびアナログ回路部の振動・熱真空試験、 長期ランニング試験、キャリブレーション[2][3][11][12]、 を行なったうえで、衛星全体での 動作試験・環境試験に参加した。 我々の研究室は、主にセンサーのシンチレータ部、AE/DE、構造設計、レスポンス構築 を担当している。 詳細は、牧島研のところで書かれてあることと同じであるので、そちらを参照され たい。 なお釜江は、AstroE-HXDや後述のGLASTに関連して開発された検出器技術を集大成し、 レビューとしてまとめた[5]。


  
Figure 0.0.1: 衛星に組み込まれるHXD-S(上)。この中に、フォスイッチカウンター16本、アンタイカウンター20本が収納されている。下は振動試験中のAstro-E衛星。
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\epsfxsize=3.5cm
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\centerline{\epsfb...
....5cm
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\centerline{\epsfbox{kamae_fig2.eps}}
\end{center}\end{figure}



Yasushi Fukazawa
2000-08-03