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GLAST衛星搭載シリコンストリップセンサー(SSD)の開発

GLASTには、入射ガンマ線の方向を決定するトラッカー検出器があり、それに 我々のグループの開発したSSDが用いられる予定となっている。 本年度は、GLASTに搭載されるSSDの最終設計を電場計算などを考慮して行ない、 試作品を50枚ほど 製作し、広島大学・SLAC・イタリアで性能試験を行なった。その結果、当初の 予想通り、低いリーク電流、低い空乏化電圧、低いデッドチャネル率を満たして いることがわかり、我々の開発したSSDが正式にGLASTに採用されることとなった。 これにより、来年度から量産体制を開始する予定になり、その受け入れ体制を整え た。

また衛星上空では、SSDは1krad/yrほどの宇宙線被曝を受けることとなるため、 宇宙線で劣化してしまわないかを調べた。 まず放射線医学研究所において、SSDに対して重イオン照射を行なって、SSDが重 イオンに対しても十分な耐性を示すことを確認した。 次に、工学部において$^{60}$Coのガンマ線を照射したが、問題なかった。



Fukazawa 平成13年6月2日