HXDの主検出部は、高阻止能で高いシンチレーション効率のGSO結晶が用いられてい る。それをさらに高阻止能のBGO結晶によって取り囲むことで低バックグラウンド を実現している。 我々は、このGSO結晶について実際に衛星搭載される予定のものの受け入れ試験と 検出部製作を担当している。 製作の際には、これまでの経験に基づいたきめ細かい作業手順が定められており、 研究室の学生が実際に東京大学と協力して重要な作業を行なっている。 このように実際に自分で扱ったものが衛星に搭載される、というのは非常に貴重な 経験である。 本年度中に全体の75%ほどが完成した。