近傍銀河の活動銀河核からのX線スペクトルには鉄のKラインが含まれる。 この鉄ラインは、銀河中心に潜む巨大ブラックホールの周囲にある物質にX線が 反射されて出る蛍光X線である。 その輝線の形,位置,強度比から、周辺物質の物理状態をプローブすることができ る。 本年度は、2005年に打ち上げ予定のAstro-E2の観測を前に、 Chandra/XMM-Newton/BeppoSAXのデータを用いて、鉄輝線と反射連続成分の関係 を調べ、Astro-E2の観測で何が新しくわかるかをさぐった。