EGRET simulatorの開発

GLASTの大規模解析は、空のガンマ線分布モデルを検出器シミュレーターに入 力して得られるデータと実データと比較して行うが、 その枠組を試験するために、我々はEGRETのデータを用いることを考えて おり，EGRETシミュレーターの開発を行った。 本年度はGeant4のシオメトリー部分およびdigitization, reconstructionの部分 を進めた。 これにより、キャリブレーション試験のないエネルギーでの 装置レスポンスを、精度よく求めることを目指している． reconstructionの部分は、まだ粗っぽくではあるが、ガンマ 線の入射方向をある程度特定できるものができた(図1)。

図 1: EGRETシミュレーターにガンマ線を打ち込んで、そのデータを reconstructionした様子。電子陽電子ペアがトラックされているのがわかる。