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地上キャリブレーション、衛星試験

Astro-E2 HXDは、本年度は5月にセンサー、エレキが完成し、6月に 地上キャリブレーションを行い、7から12月に衛星上試験が行われた。 そして、2005年6月の打ち上げを秒読みで待つ段階に入っている。 地上キャリブレーションは宇宙研で行われ、 いろいろな方向から放射線源のガンマ線をセンサーに当て、 フライトアナログエレキを用いてデータを取得し、レスポンス作成のデータとし た。 我々は主検出器のコリメーターの角度レ スポンス、および周囲に位置するWAM検出器のキャルに主に参加した。 コリメータはミラーとX線による測定によって、2分角以内でよく向きが揃ってお り、観測目標を満たすことがわかった。 この延長として、衛星上試験時に他の機器の望遠鏡とのアライメント測定を行な い,HXDは他の機器と数分角以内で同じ方向を向いていることがわかった。 WAM検出器の角度レスポンスもHXD単体ではGeant4シミュレーターによって非常に よく再現されることがわかった(図2)。 さらに衛星構体を通したWAM検出器のレスポンスの測定を行った結果(図 3),壁に取り付けられた他機器によって、いろいろな影が観測され た. 現在、それをレスポンスに採り入れる作業を進めている。

図 2: ある角度から単色ガンマ線を入射させたときWAM検出器で得られたスペクト ル(黒)。Geant4によるシミュレーション結果(赤)とよく合っている。
\includegraphics[width=8cm]{T0_hikaku_phi0.eps}
    
図 3: 衛星上にHXDを載せたときのキャリブレーションの様子
\includegraphics[width=8cm]{hxdcal_on_ae2.eps}



Yasushi Fukazawa 平成17年5月18日