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AGNのX線観測

我々は、イタリアのX線衛星BeppoSAXに、近傍銀河M51の観測提案をして採択された。 そして観測した結果、M51には大量の冷たいガスで隠された巨大ブラックホールが 放射していると思われるX線放射を検出した。この結果は、普通の銀河の中心には たいていの場合に巨大ブラックホールが存在する、という説を大きく支持する。

また、電波銀河について「あすか」とROSATのX線データの系統的に調べて中心の 巨大ブラックホール自体が放射しているX線の光度を電波や可視光と比較した結果、 2つの種類に分類されることがかかり、その2つでは放射機構が異なる可能性が 出てきた。

図 0.8.2: BeppoSAX衛星で観測した近 傍銀河M51のX線スペクトル。10keV以上の高エネルギー側(右側)に、冷たいガス によって隠されていた巨大ブラックホールからのX線放射が強く見える。
\begin{figure}\begin{center}
\epsfxsize =9.5cm
\vspace{3cm}
\centerline{\epsfbox{m51sp.ps}}\end{center}\end{figure}



Fukazawa 平成13年6月2日