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コンプトンガンマ線カメラのバックグラウンドのシミュレーション

コンプトンカメラの感度が良いのは,フォトンの到来方向を制限することによっ て,目的の天体とは異なる方向からのものをバックグラウンドとして除去できる ためであるが,実際にどれくらいの除去効率が期待できるのかをGeant4を用いた シミュレーションによって評価した.

7に結果を示す。従来の検出器では宇宙と大気からのガンマ線バッ クグラウンドに比べて100keV以上では 放射化成分が卓越していたが、図からわかるように、コンプトンイメージン グによって後者が効率良く除去できるため、前者に比べて同じくらい、あるい は、より低いレベルまで減少することがわかった。

図 7: 多重コンプトンカメラのバックグラウンドスペクトルの予想。 左は,放射化成分で,上から全イベント,Anti-coincidenceをかけたとき,コン プトン再構成をかけたとき.右は宇宙と地球大気からのガンマ線バックグラウ ンドで,上から,全イベント,コンプトン再構成したとき,さらにコリメーターで制限した場合,.
\resizebox{8cm}{!}{\includegraphics{activation2.ps}}
    
\resizebox{8cm}{!}{\includegraphics{crgamma.ps}}



Yasushi Fukazawa 平成16年4月6日