GLASTは、2006年2月打ち上げ予定の次期ガンマ線観測衛星であり、米日伊仏の 国際共同開発で進めている。 この衛星は20MeV-300GeV領域で 従来のガンマ線衛星の50倍も感度が良いため、画期的な成果が 期待されており、世界的に注目されている。 従来のパルサー、活動銀河核AGNジェットに加え、超新星残骸、ブラックホール天 体、星生成領域、銀河銀河団などにガンマ線観測の研究が広がり、ガンマ線宇宙の 世界観が大きく変わるだろう。 我々の研究室は、日本の中で最も活動的にGLAST計画に参加貢献している。 まず、高エネルギー物理実験で培ってきたシリコンストリップセンサー の技術を生かして、ガンマ線の到来方向を測定するトラッカー部の開発に大きく寄 与している。 また、ソフトウエアーの開発にも積極的に貢献している。 これらのため、学生も含めてスタンフォード大学加速器センター(SLAC)に出張・滞在 することが多い。