現在進んでいる衛星プロジェクトとは別に、将来を見据えた検出器開発の重要で ある。 本研究室は、次世代ガンマ線観測装置として期待されている多重コンプトンカメ ラの開発を行っている。 具体的には、我々の得意とするシリコンストリップをX線散乱体し、その周囲を BGOなどの高阻止能シンチレータアレイで囲み、50keV-5MeVのガンマ線を検出す る。 すると、コンプトン散乱した入射ガンマ線のエネルギーと方向は、 各散乱位置とデポジットエネルギーを用いて再現することができる。 こうすることによって、このガンマ線領域でもイメージングが可能となり、S/Nの良い観 測が可能となるばかりでなく、偏光観測も行うことができる。 本研究は、宇宙研とSLACと共同で行っている。